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ゲスト 千葉 潮(ちば うしお・編集者 編集・出版コーディネート「アルゴ」主宰。)さん
 フリーランスの編集者として様々な人に会うことが多い。仕事一筋の人もたくさんおられる。しかし、私はそれだけだとダメになるタイプである。いろんなことを何やかや、やりたい方だ。本質的に浮気性なのかもしれない。しかし、どうしても捨てられない趣味(と言うには入れ込みすぎている)が、合唱団ブレーミアの演奏活動である。
 と言ってもご存じない方がほとんどだろうから少しご紹介しておく。
 「合唱団ブレーミア」(ロシア語で「時代」という意味)は今年で創立20年を迎えたアマチュアの混声合唱団である。私も創立メンバーの一人。そもそもは学生時代の仲間でつくったものだ。メンバーは男女約10名ずつ。20年もたてば入れ替わりも当然ある。年代は20代から50代で職業は様々。週1度の練習ではとても足りないので1泊合宿が1年に2、3回はある。カップルで参加しているメンバーもいる。
 合唱団あるいは合唱と聞くと「かたくるしい」という印象をもつ方も多いのではないだろうか。あるいは、はやりのゴスペルコーラスのように思う方もいらっしゃるかもしれない。
 ところがブレーミアはちょっと毛色が違っている。自分たちでポップスや民謡などをコーラスに編曲し、外国語なら日本語に直して歌う。でも自作自演ではない。それも珍しい。選曲基準は、まあ一言でいえば「生きることへの讃歌」。最大の特徴は指揮者を立てないということだ。これはかなりヘンなことである。メンバーの一人ひとりが「ソロ」っぽいらしい。言い換えれば、まとまりがないのかもしれない。こんな合唱団ではあるが、大小合わせると年間約3〜4回のステージに立っている。今では数は決して多くないものの固定ファンを持つようになった。演奏を聴いて泣いてくれる人もいる。ありがたいことである。
 メンバーとの関係も私にとって大切なものである。長いつきあいなのだが、「お友達」と言うには違和感がある。お互いの生活状況は驚くほど知らない。つまるところ一つの曲、一つのステージを作っていく仲間にすぎない。しかしだからこそ一生懸命なのである。(仕事と違ってお金も絡まないし。)いい大人が夜を徹して 曲の解釈について激論を交わしたりして気恥ずかしいんだけれど。
 仲間とそうやって作ったステージに立って聴衆の反応がいいと、まさに快感!。何物にも代え難い。それまでの苦労なんて忘れてしまう。
 ステージの魔力も捨てがたいが、「1. 一つのものを作り上げる、2. 完成までの期間が決まっている、3. 利害 関係 が絡まない」、ブレーミアを私が捨てられないのはこんな関係だからなんだろう。仕事や家族との人間関係で張りつめていていても、合唱団では気が楽になるというわけだ。結局は仲間といういい関係性をもてるメンバーに恵まれたわけで、メンバーには心から感謝している。
 もちろん目標は歌って踊れる編集者である。歌はほぼクリアできたので、あとは踊 れれば目標達成。がんばろう。
 今年も7月に大きなステージをもつ予定。できれば読者の皆さんにも来ていただきたいなどと図々しくも思っている。(ということで、URLをご紹介しておきます。
 
http://argo-e.com/vremya/
プロフィール
フリー編集者。大阪は天満の天神さん近くに仕事場をもつが、もともとは出雲の出身。
守備範囲は、人文・教育関係、行政・企業刊行物。自費出版は企画・出版から記念パーティまでコーディネートする。小学校時代から合唱を始め今に至るのは本文の通り。
最近は後輩バンドのライブ・プロデュースも手がける。基本的にお祭り好き。最近は台湾に興味津々。